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経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)のご紹介

(TAVI; Transcatheter Aortic Valve Implantation)のご紹介

2014年6月から当院でも経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI; Transcatheter Aortic Valve Implantation)が開始されました。 2017年2月現在52名の患者さんに施行しています。また、2015年9月より、Sapien XT,2016年11月にコアバルブの完全独立施設となりました。
*TAVI用の生体弁:サピエン3(エドワーズライフサイエンス株式会社)


循環器病センター


コアバルブ EvolutR(メドトロニック株式会社)


サピエンXT

大動脈弁狭窄症とは?

心臓弁膜症の代表的疾患である大動脈弁狭窄症は特に高齢化の進む先進国において広がりをみせています。65歳以上の罹患率は2〜4%で日本における潜在患者数は50〜100万人と推定されています。 大動脈弁狭窄症の症状としては、息切れ、動悸、疲れ易さなどの軽いものから胸痛、失神などの重いものまであります。長期間無症状で進行することも多く、なかなか症状を自覚しにくいのが現状です。症状が発現した後の予後は極めて悪く、一般的には症状が現れた患者さんの約半数は2年以内に命を落とすと言われています。

治療法については人工心肺を使用する外科手術=大動脈弁置換術、保存的加療=薬物療法に加え、経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI; Transcatheter Aortic Valve Implantation)があります。


大動脈弁置換術(外科手術)とは?

石灰化し動きが悪くなった大動脈弁を人工弁(生体弁または機械弁)に取りかえる手術です。心臓を止める必要があり、そのために人工心肺=体外循環を使用しなければなりません。また胸骨正中切開といって前胸部に縦の傷が入ります。心臓、弁を直接見て行うため、細かい調節が可能ですが、体にかかる負担は大きくなります。


TAVIとは?

カテーテルを使用するために低侵襲で行えることから、これまで心臓手術が困難とされていた重症大動脈弁狭窄症の患者さんに対しても治療が行えるになりました。



●重症の大動脈弁狭窄症に対する新しい治療法で、大きく開胸することなく、また心臓を止めることなく、カテーテルを使って人工弁を患者さんの心臓に留置します。

●低侵襲に加えて、人工心肺を使用しなくて済むことから、患者さんの体への負担が少なく、入院期間も短いのが特徴です。

●高齢のため体力が低下している患者さんや、他の疾患のリスクを持つ患者さん等が対象となる治療法です。そのため一旦合併症が生じると、重篤な状態となる可能性が高まってしまいます。


TAVIの適応

●ご高齢の方(当院では概ね85歳以上が目安)

●大動脈に高度な石灰化がある方

●冠動脈バイパス手術の既往がある方

●頸動脈狭窄や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肝硬変などの合併症のある方


本邦でも新世代のTAVI用人工弁であるサピエン3が2016年から、コアバルブEvolutRが2017年から使用が認められました。これまで以上にTAVIの適応は広がっていくと言われています。
久留米大学病院では外科、内科、麻酔科医師を中心としたハートチームを形成し週に一度、重症大動脈弁狭窄症の患者さんの治療方針について検討会を行っています 。


TAVIを安全に施行するためには安全な外科手術も行えなければいけません。当院の大動脈弁置換術は合併手術を含め年間50例以上施行しています。TAVI目的で紹介された患者さんであっても大動脈弁置換術が安全に行えるとハートチームで判断した場合は大動脈弁置換術をおすすめしています。 治療法は他の病気の状況も考えて総合的に判断することが必要です。十分に治療法を検討して、患者さんとよく相談した上で、最も適切な治療法を選択します。

重症大動脈弁狭窄症の治療についてはセカンドオピニオン含め是非一度ご相談下さい。

<お問い合わせ先はこちら>

TAVIハートチーム責任者
 
田中啓之(外科学主任教授)
上野高史(循環器病センター教授)
TAVI担当医
心臓血管外科 高瀬谷徹 
TEL: 0942-31-7567(医局代表)
Email: ttakaseya@med.kurume-u.ac.jp
心臓血管内科 仲吉孝晴
 
 
TEL: 0942-31-7562(医局代表)
Email: nakayoshi_takaharu@kurume-u.ac.jp
心臓・血管内科: http://www.kurume-shinzo.com/

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